ヤンマガ、週刊ヤングマガジン2017年26号の感想を。ネタバレもあるので未読の方はご注意を。
巻頭グラビアは牧野真莉愛さんで、巻末グラビアは欅坂46の長沢菜々香さん、新連載はマイホームヒーローとなっています。喧嘩稼業が載っているのも注目ですね。
・ヤンマガ最新号と漫画感想
目次
マイホームヒーロー
新連載のマイホームヒーローは「サイコメトラーEIJI「クニミツの政」「シバトラ」の朝基まさしさんが作画担当、「100万の命の上に俺は立っている」の山川直輝さんが原作です。これは期待せざるを得ないですね。
主人公が、推理小説が趣味の父親ということで、ミステリーかサスペンス形式で進んでいくものと思われます。
1話から、娘に巻き起こるトラブルと殺人発見という事件性で、見所と引きが強い展開です。
今のところは登場人物が愚者ばかりなので少しイラつくところがありますが、ここからは知能的展開が予想されるので展開の加速と登場人物の成長に期待したいところです。
朝基さんの画力の高さも安定ですし、ヤンマガの時期看板候補かもしれませんね。
【追記・回を重ねるにつれ、登場人物が全員頭脳的で、かなり見応えのある展開となってきました。これは素晴らしい新連載漫画だと思います】
ザ・ファブル
ファブルは安定の面白さです。前号のトラップ回避からの緊迫感のままにちょっと緩み回。まさかのよしふみとからあげ。
クロはいいカードとして機能してますが、トラブルの起きる世界が狭いのが、繋がりや因縁があって良くもあり、ご都合的にも感じたりですが、なんだかんだで一番楽しみな漫画。
7人のシェイクスピア
トマス久しぶりの登場。ランス・カーターが徐々にウィリアム・シェイクスピアに。アンの奥さん化はこの辺からナチュラルに進んでいくぽいですね。
ワースが、シェイクスピアの成功のために全てを捧げるほどの背景は、別誌で連載されていた前編を見ていないと説得力が薄い気もします。
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監獄学園プリズンスクール
プリズンスクールはいつの間にか看板作品になりましたね。単行本もいつの間にか25巻とは。
みつ子の薄めの三顧の礼でしたが引っ張られるよりはいいと思います。アンドレ編とかマジで長かったので。
ビッチ先輩かわいげ出てきたけど、腹黒さもあり、男の前ではいい顔をして、女の前では悪口の典型で手のひら返しがすごそう。ガクトがそれを見越せるとは思わないけど。
リサはSキャラじゃないけど、それもまた良し。
喧嘩稼業
金隆山VS川口夢斗。ほぼ回想。前哨戦からなんだか長いけど、金隆山の背景がまだ薄いのでこれからまだまだ回想が入るのかなと。
喧嘩稼業は、戦いが始まってからは意外にスピード感のある展開なので、その前提が長いのがたまにキズ。あと休載。
文さんパートは安定。
ソウナンですか?
うさぎトラップをすぐ取れると思いこんでの、当日の餌探し忘れ。珍しくほまれが動揺。
潜水パートメインで、口から吐いた空気で即席水中メガネとは、作者さんはやはりなかなかのサバイバル知識ですね。
ヒトデの卵巣はほぼウニなのかと、この漫画は毎度知識欲を満たしてくれるので好き。
殺さざる者、生くべからず
ユキオの謎がかなり明らかに。精神入れ替え?ファンタジーな気もしますが、精神コントロールの一環なのでしょうか。この辺りは納得のいく科学的説明があるともっと入り込めそうです。
個人的には、善悪問わずに能力のあるキャラの方が好きなので、ユキオにガンガン頑張ってほしいところ。看護婦をアメとムチで手玉に取る手法はお見事。
天彦がここからどう巻き返すかも見所で楽しみ。
セブンスターメンソール
未成年売春宿捜索の新章。仲間がどんどんやられる緊迫感はヨシ。展開に期待。
パラレルパラダイス
世界の謎が少し明らかに。嫉妬の神の呪いで、女は交尾をしないと成人で死ぬらしい。塔にその根幹があるんだろうけど緊迫感は皆無。ま、この世界ではそれが当たり前だから緊迫感がないのも当然なんですけどね。いつまで寸止めが続くのかが見所かも。
ピッチディーラー
ゲリー・ベックが5人目のピッチディーラーとして登場。11人中5人かーと。むしろこのままピッチのほとんどがピッチディーラーという方向に走ってほしい。相手にもピッチディーラーがいて泥試合も希望。
全体的に一昔前の展開と描写に感じるのが安っぽさになってる感かもしれません。演出と意外性を出したいがために毎度の安っぽさと矛盾点が気になってしまいます。
侠飯
沖縄料理タコライスとポーク玉子。ご飯はいいとして、学生陣の頭の弱さが毎度気になってイライラしてしまう…。
ハレ婚
ゆずの過去編。龍之介、まどか、ゆず、ジョーの4人生活からの、ゆずが龍之介になびく過程をどう説得力を持たせられるか。
まどか派としては過去編は嬉しいけど、龍之介が外道というかキャラが違う気が違和感。全体の整合性が取れるのでしょうか。
ORIGINオリジン
京都編。ゴンが現れ、佳境に入ってきていますが、相手側が味方に変装できるような設定でややこしくなってきた感。
作画は安定の凄さで、週刊少年ジャンプでドクターストーンを並行連載していると思うとさらに凄みを感じます。
サタノファニ
衣装に着替えてのバトルと盛り上がってきた感です。しばらくはバトル物としての展開となりそうですが、目覚めていない千歌がどう対抗するか。おそらく目覚めてからは無意識化の暴走までは見えている気がしますが。
スモーキング
月イチ連載のスモーキングも完結目前ということでクライマックスへ。ここまでピンチになったのは初でしょうか。緊迫感も最高潮で八丁がどうなるのか。ゴロ待ちですね。
次回掲載は31号です。
手品先輩
久しぶりの奇術部の斑先輩。個人的には一番好き。そういうことになってほしい。
カイジ
引っ張って引っ張ってのワンポーカー決着でしたが、和也執行までの流れが意外に早かった。この逆さ吊りから和也回想に入るのかが注目でしょうか。
カイジがベルトを外した時の「あ!」が気になります。ベルトを外したからゲーム勝利権無効なら興醒めなのでやめてほしいところ。
アルキメデスの大戦
三菱機着の落水からのカツヨ2号着艦。八神さんはもちろん、山本さんも適正判断で株が上がったかな?
この後の展開で三菱機との争いがどういう展開になるか面白くなってきました。
ワケありルームシェア
第76回ちばてつや賞準大賞受賞作品。マンション地縛霊とホラー漫画家志望の女の子の読み切り物語。
不動産屋が怪しかったけど、伏線をあえてスカした見せ方もうまく、ほのぼのホームコメディといったところでしょうか。
主人公の女の子も魅力があり、全体的にうまくまとまっていて、大下ミテキさんの次回作も見てみたいなと感じました。
バックストリートガールズ
枕営業をまさかの改心方向。無理もあるけどまあそこはいつものことですね。気楽に読むのが吉。
センゴク権兵衛
大友本国に島津侵入編。秀吉の目論見通りの展開ですが、長宗我部家の優秀さが際立って見ていて気持ちがいい。ただ、この後の史実を知っているとせつなさも。
時代さえ違っていれば長宗我部家が…なんて思ったりもしますが、ここまで長宗我部を取り上げている物語も少ないと思うので再評価されてほしいと感じます。(戦国物ゲームでは長宗我部の能力値はしっかり高いですが)
仙石の千雄丸(長宗我部信親)の殿役を正面から労うところと、その空気の演出。いや、ホント素晴らしい漫画です。
そろそろ仙石に忍び寄るあの事件や長宗我部が…。佳境ですね。
終わった漫画家
いつの間にかA子さんとB子ちゃんがアシスタント開始。B子ちゃんを好きになれないのでもう少し気持ちよく読めるようにしてほしいなと思いますが、これからその辺りを生かしていくのでしょう。
福満さんの前作品「中2の男子と第6感」のように地味に続いていってほしいなと思います。
休載とまとめ

ヤンマガ、週刊ヤングマガジン2017年26号の感想を書いてみました。喧嘩稼業が載っていると安心しますが、少し進みが遅い感ですし、また2週空きということでモヤモヤ感です。
今週の休載は彼岸島、GTO、ハンツートラッシュでしょうか。
来週はカイジが休載で、進展があったところなのに感が惜しいですね。あとは監獄学園、セブンスター、ORIGIN、スモーキングも次号休載となっています。
ファブルの展開が一番気になるところですが、新連載のマイホームヒーローも最初から盛り上がる展開ですし、来週もまたヤンマガを楽しみにしたいと思います。