ライトノベルシナリオや漫画原作の書き方とおすすめの参考本

漫画やライトノベルが好きな方は、読むだけではなく書き手になりたいという意欲が出てくる方も少なくないでしょう。

その目的が金銭なのか、承認欲求なのか、自己満足なのかはそれぞれだと思いますが、創作活動というものは素晴らしいことなので私としてはその書きたい意欲はどんどん形にしていってほしいものと思います。

ただ、ライトノベルのシナリオを書く、漫画原作を描くといっても、何をどうしたらいいかという基本ぐらいは抑えておいた方がいいですし、今回はライトノベルの書き方とおすすめの本などを紹介させていただきたいと思います。

目次

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ライトノベルの書き方

まずライトノベルの書き方についてですが、基本の決まりごとはありますが、前提として「面白くて読みやすい」これに尽きるでしょう。

言ってしまえば、面白くて読みやすいなら何でもアリと言っても過言ではないと思います。

まあ、その面白くて読みやすいという項目をクリアするために基本があるのですが、基本を応用して新しい手法だったとしても伝わればそれでより良いものが生まれるはずですし、応募規定に外れない範囲であれば自分なりの手法でも構いません。

ただ、賞に応募した場合は規定に従うことは当然ですし、基本から外れるほどマイナス点になりやすいということも覚えておくべきでしょう。

しかし、基本というものはこれまでの歴史の積み重ねで、人間がわかりやすい構成をまとめて教えてくれるものですし、最低限は覚えておくべきことも多いです。

視点は何人称?

まず覚えておいてほしいのは視点で、これだけは意識しておかないと読者の混乱の元になってしまうでしょう。

一人称(主人公視点)で進むのか、二人称(色々な人の視点)に切り替わるのか、三人称(神の視点)で全てを把握しながら進むのかです。

一人称、二人称、三人称などの視点をころころ変えると、読者が誰視点で読めばいいかわからないですし、現状が誰の心理描写かわからないとなってしまうのは良く挙げられる議題です。初心者さんが陥りがちな間違いなので注意してください。

視点を変えるのはいいとしても、これを行うには文章力や構成力が必要ですし、誰視点で書くのか、今は誰視点なのかというのは最も意識してほしいポイントです。

シナリオ・原作の作り方

まずは物語をどう作ったらいいのかという点ですね。

物語さえ面白ければ、それ以外を吹っ飛ばすほどのパワーすらあります。

物語の作り方は人それぞれですが、基本は自分が好きな物語と詳しいジャンルということを考えてください。

嫌いだったり苦手なものをテーマにすると遠回りになるだけではなく、盛り上がりにも欠けますし、物語や展開に厚みが出ません

毎週毎月ライトノベルや漫画は大量に発行されていますから、自分が得意なものではないと他の作品に埋もれてしまうことは確実です。

ファンタジーが好きなのか、コメディが好きなのか、恋愛や心理関係が好きなのか、ファンタジーが好きでも歴史系なのか現代系なのか未来形なのか、例はもっともっとたくさん分かれますが人それぞれだと思います。ご自分の詳しくて好きなジャンルをメイン題材にしましょう

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シナリオのプロットを作る

漫画やライトノベルのシナリオや原作を作る上でプロットは欠かせません。

いや、プロットが無くても勢いだけで一直線に書ける方もいる方思いますが、基本的に展開の整合性を取らなければならないライトノベルや小説ではおすすめできません。

で、プロットはなんなのかというと、すごく簡単に言ってしまえば展開の順番です。(辞書的には物語の筋、しくみです)

[主人公が産まれる→敵ボスを倒す]もうこれでもプロットです。ただここに起承転結や盛り上がり要素を入れなければなりませんよね。

[主人公が敵ボスの隠し子として産まれる→旅の途中で母を捨てたのが敵ボスだと知る→敵ボスを倒す]ちょっと盛り上がりができましたね。

こうやって要素を徐々に増やしていき、プロットを作っていきます。

プロットを作らないと、主人公の行動意義が曖昧になったり、物語が複雑になるにつれて展開の整合性が取りづらくなってきます。

上の例だと、どうして母を捨てたのが敵ボスだとわかったのかというところに大きな流れを作ることもできますが、そこに自然に持っていくための説得力がないといけません。

ご都合主義は避ける

ご都合主義は説得力のない展開、不自然なのに伏線もなにもなく、突然新たな要素や都合のいい展開が現れてしまうようなことです。

「なぜかわからないが力がみなぎって敵を倒した」ではなく、「あの時の注射に特殊な効果があったから強くなった」という理由付けが必要です。

「あの時の注射に特殊な効果があったから強くなった」というのも思い出したように突然出てきては萎えるので、当然それ以前に注射を打った描写を入れなければなりません。

ご都合主義は読者を萎えさせる大きな要素です。

展開力は作者の力量を問われるので、プロットを作り、特別な事象には理由付けする伏線を仕込んでおきましょう。

設定の想像力、ストーリーの展開力、文章の描写力、これらが揃った時に面白い物語が誕生します

大きな流れを作る。細かい流れも盛り込む。それぞれの事象に理由付けする伏線を仕込んでおく。この繰り返しでプロットが出来上がり、物語に説得力のある厚みが出ます。

物語に説得力を持たせる

漫画、ライトノベルに関わらず、物語に説得力を持たせるためには、厚みのある知識が必要です。

自分の詳しいジャンルなら調べなくてもわかることもあるかと思いますが、調べるほどに意外な内容が出てくることもあります。

ネットで検索して調べるのもお手軽でいいのですが、私がおすすめしたいのは本です。やはり本の知識はネットよりも厚みがあるのは間違いないでしょう。

ネットの方が優れているという逆のケースもありますが、基本的にネットの知識だけだと差別化できませんし、情報源を複数持つのは創作活動において重要です。

それに本を読んでいると、「おっ、これは盛り込めそうだ!」というものが多々出てきます。後から付け足していくと、整合性を保つために苦労したりするのですが。

要素を付け足すたびに、「そうするとここにコイツがいたのはおかしいんだよな」「ここで弱かったのもおかしい」「このセリフがあるとおかしい」などど整合性を取る作業が必要となります。

おすすめのファンタジー資料設定本

設定作りの参考になりそうな、私も読み込んでいるおすすめのファンタジー設定本をご紹介させていただきます。

ゲームシナリオのためのファンタジー本ですが、これがファンタジー系のライトノベルとピッタリ合うんですね。

これを読んでいるだけで物語の設定も出てきやすいですし、知識が増えるだけではなく、ストーリーのネタにもなります。

各カテゴリーがありますが、それぞれご興味のあるものから一読されてみてはいかがでしょうか。

こちらは物語の基礎となる物語や人物などのエピソードが満載です。これを主軸に組み立てるもよし、取り込みやすい逸話をスパイスとして使うのもおすすめです。

こちらは歴史・文化・お約束系です。国家、魔法、武器、宗教、国家、魔物、生活編で構成されています。この構成カテゴリー名だけでワクワクするのではないでしょうか。

こちらは戦闘・戦略ものです。非常に実戦的です。バトルに関して、特に集団戦闘を描くなら学んでおきたい項目が多数です。

こちらは衣装系です。意外と服に関する設定って困るんですよね。近世・近代ヨーロッパの衣装、日本の公家・武家・庶民の衣装が中心に紹介されています。

こちらは基本設定です。科学技術、巨大建造物、生命、世界・環境、宇宙、テーマなどで構成されています。基本設定がしっかりしていないと物語は浅いものとなるので押さえておきたい知識です。

これらは、漫画・ライトノベル問わずに、おすすめできる参考本なのでぜひ一読してみてください。

悪魔事典や幻想事典など多数出版されていますが、おそらく、上記の「ゲームシナリオのための~」シリーズが現在では新しいものに分類されるはずです。

まあ、こういった設定や知識系は、そうそう更新されるものではないので多少古いものでも問題ないかと思いますが、私的には上記がおすすめしたい本となります。

まとめ

面白いライトノベルや漫画原作を書くためには、設定、展開、描写力が必要です。

どれか飛びぬけたもので勝負するのもアリだと思いますが、それぞれの質を上げることでより良いライトノベルを書ける可能性は上がっていくでしょう。

展開力や描写力は鍛えるしかないですが、設定に関しては常にアンテナさえ立てていればどこにでも転がっているものでもあります。

本、漫画、アニメ、ドラマ、参考にできるものはたくさんあるので、常に創作を意識しながらインプットしていくとその質と量は上がっていくはずです。

面白い世界観に違和感なく入り込めるような、整合性のある素晴らしいライトノベルをぜひ作り出してください。

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