熱帯魚水槽に水草は必要?メリットとデメリットは?

熱帯魚を水槽で飼育するなら色々な選択肢がありますが、水草を植えるかどうかというのも大きなポイントですね。

水草水槽は非常に綺麗で見応えもありますが、メンテナンスや維持管理のデメリット面も出てきます。

水槽に水草があることで鑑賞面だけではなく、熱帯魚生体にとってもプラスではあるのですが、水草は必要なのかどうか、なくても大丈夫なのか、メリットやデメリットなどの役割を考えて見たいと思います。

目次

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熱帯魚水槽に水草は必要?水草の役割とメリットは?

熱帯魚水槽に水草が必要かどうかと聞かれると、必ずしも必要ではないけどあった方がいいという答えになるかと思います。

水草の役割とメリットとしては、鑑賞面でのレイアウトというのも大きいのですが、自然のような生態系を構成しやすいという面です。

水草があることによって魚の隠れ家や棲み分けとなり、ストレスや危険性は軽減されますし、植物としての活動によって水質の改善・浄化にも役立つことは間違いないでしょう。

水草がなければないで問題ないのですが、飼う熱帯魚の種類や数、水質の改善には気を使った方がいいでしょう。

水草の大きな役割は魚の居場所と、水質への影響です。自然と同じですね。

水草は魚の隠れ家

まずは、熱帯魚の隠れ家や棲み分けとしての役割です。水草水槽のような大規模なものではなく、いくつか置いてあるだけで魚にとっては全く違う環境になるはずです。

魚は温和な種類であっても多少の縄張り意識は発生していますし、常に人の目や光にさらされているとストレスを感じてしまいます。

大きさの違う魚が同水槽内にいるとその意識は大きくなるので、なにかしらの区切り的なレイアウトは必要になるでしょう。

水草があることによって隠れる場所ができるので、魚の落ち着ける安全なポイントができます。

鑑賞していると、こいつはいつもここにいるなというお気に入りポイントがあったりするのも発見でき、水槽鑑賞の楽しみの一つになるでしょう。

また、繁殖して稚魚がいる場合には、隠れる際に水草は必須ともなりますし、水草に卵を産みつける種類の魚も多いです。

全く隠れる場所がないと、稚魚や卵が食べられてしまうことは想像に難しくないと思います。

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水草があるなしで繁殖率は変わってくると言っても過言ではありません。繁殖は熱帯魚飼育の醍醐味でもあると思うので、水草があると熱帯魚飼育をさらに楽しむことができるでしょう。

水質の改善にもひと働き

熱帯魚を飼育していると、エサの食べ残しや排泄物や老廃物などで水はどうしても汚れてきます。そして汚れてくると水質は当然悪化してきます。

水槽の汚れは、ろ過機や水中のバクテリアの力や、人間の水替えで分解・改善していくことがメインとなりますが、水草もそこに一役買います。自然と同じですね。

ただ自然と違うのは、あくまでも小さな水槽内なので、水草があればそこで生態系が完成するわけではありません。ろ過機や水替えをメインとして、しっかりと水質の改善や安定を目指していきましょう。

水草のデメリット

水草にはメリットだけではなくデメリットもあります。

まず、メンテナンスをしなければいけない手間で、トリミングを楽しいと思える人もいますし、面倒だと思う人もいるでしょう。

水草が生い茂っていると、底砂の掃除はしにくくなりますし、レイアウトの変更や水槽のリセットも非常に手間がかかります

上記は面倒かどうかというデメリット面ですが、うまくしないと水草は枯れてしまい、枯れてしまうと水が汚れる原因ともなり本末転倒にもなってしまうので気を付けてください。

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初心者におすすめの水草

熱帯魚の生体飼育ほどデリケートではないにしても水草の管理も難しいものです。

比較的どんな環境でも育成できる丈夫な水草から、強い光や二酸化炭素添加がないと厳しい水草まであるので、初心者さんにおすすめの水草もいくつか紹介させていただきます。

アマゾンソード

初心者さんにおすすめされる代表的な水草です。丈夫で育てやすく、とりあえずアマゾンソードでも問題ないでしょう。

そこそこ大型に育つのでアマゾンソードだけでも見応えのある水槽になります。

アヌビアスナナ

アヌビアスナナは、丈夫で丸みのある葉形で、石や流木に活着させておくことができるので簡単にレイアウトを変えることができます。

光もそこまで必要としないので育成難度も低く、ワンポイントで置くのにおすすめの水草です。成長速度も遅くトリミング頻度も少なめ。

ウィローモス

ウィローモスはミズゴケの仲間で、石や流木に活着させて育成します。丈夫で育成しやすく、成長も比較的早いのでどんどん増やすことができます。

初心者さんにおすすめですが、上級者さんの水草水槽でも使用されることの多い人気の水草で、ウィローモスは奥が深いです。

ハイグロフィラ・ポリスペルマ

通称「ハイグロ」。非常に丈夫な有茎草で、初心者におすすめの水草入門種として一般的です。

どんどん上部に伸びていくので、放っておくと水上まで飛び出して水上葉も咲かせてくれます。トリミングした箇所をまた植えることができるので増え方も早いです。

スクリューバリスネリア

スクリューバリスネリアは捻じりのきいたテープ状の高さのある水草で、後景草として使うのがおすすめです。丈夫で育成も容易です。

根から横に派生して増えていくので、予想していない箇所から生えてきたりするのが注意点です。

最後に

熱帯魚水槽においての主役は熱帯魚と考えがちで、水草はレイアウトの脇役という考え方もありますが、近年は水草が主役の水草水槽が大人気なぐらい水草はアクアリウムの重要な要素のひとつです。

水草があることによって水槽は華やぎますし、そこに一つの世界ができているような箱庭要素の楽しみ方もできてしまいます。

鑑賞面だけではなく、生体へのプラスの面も大きいので、熱帯魚の飼育は水草もセットにして考えていくのがおすすめです。

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