タクシーでのトラブルは様々ですが、時には暴行事件に発展することすらあり得てしまいます。
タクシーを使う=お酒を飲んでいるというケースも多いために、ニュースで報道されるほどのトラブルや事件にまで発展してしまうことも起こりがちです。
札幌で起きた、すすきのから乗車したタクシー暴行事件は、弁護士ですらも起こしてしまったということでお酒の怖さを思い知ります。
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札幌でのタクシー暴行
札幌で起きたタクシー暴行はニュースでも報道されてご存知の方も多いことでしょう。
タクシー運転手も道の聞き間違えもあったかもしれませんし(運転手は復唱していますが)、タクシー運転手の選択した道がベストではなかったのかもしれません。
そして、謝るのではなく言い訳ばかりするのなら、その対応にも不満を覚えるケースもあるでしょう。
しかしそれでも暴行というのはいただけません。実際に札幌のケースではドライブレコーダーの映像を見ても理不尽ですしね。
そして、この客は後日の報道を見て、自分から警察に名乗り出てきたという流れになるのですが、札幌弁護士会所属の弁護士さんということでした。
弁護士でもお酒を飲むと暴れる

弁護士が完璧な人間というわけではありませんが、分別をわきまえている正義の味方というイメージを持つ方も多いことでしょう。
実際に、弁護士の知的レベルは平均的に見ても非常に高いですし、自ら法を犯すようなことはしないはずです。
おそらく、このタクシー暴行の弁護士さんも、お酒を飲んでいなければもっと違う手段での意見や苦情を述べたのではないでしょうか。
お酒を飲むと人が変わる度合いはそれぞれですが、弁護士という職業ですらこのような事件を起こすのかという驚きを感じた方も多いことと思います。お酒は非常に怖いですね。
心神喪失者の責任能力
刑法では、精神病や薬物中毒などによる精神の障害によって責任能力がない人を「心神喪失者」、責任能力が著しく減退している人を「心神耗弱者」として、刑罰をまた別のものとしています。
刑法 第39条
1.心神喪失者の行為は、罰しない。
2.心身耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
飲酒によるトラブルは少なくはないですから、この場合はお酒に酔っている程度が問題となるようですね。
- 単純酩酊:一般的な酩酊で完全責任能力があるとされます
- 複雑酩酊:激しく興奮して記憶が断片的になる酩酊で心神耗弱(限定責任能力)
- 病的酩酊:意識障害があり理解不能な言動が出るほどの酩酊で心神喪失(責任無能力)
お酒を飲んでのトラブルはどこまで罰するかというのは難しい部分もありそうですね。
ただ、お酒に酔っていれば許されるというものではありませんし、お酒を飲む段階での責任能力も問われていくようです。
タクシーでのトラブルは多い
タクシーでのトラブルというのは意外に多いように思います。
狭い空間に知らない人と2人きりですし、運転手にも個性があります。トラブルやストレスがゼロという方が難しいかもしれませんね。
しかし、そこをグッと我慢したり大人な対応をするのが大半の人の行動でしょう。
これは、どちらが悪いというのではなく、運転手側とお客側の両方ですね。
ドライブレコーダーは必須の時代に
タクシーでは標準装備となってきていますが、ドライブレコーダーは必須の時代になったと強く感じます。
車内の様子だけではなく、事故やドラブルの映像を記録しておくというのは、トラブルの解決だけではなく抑止力としても働くことでしょう。
ドライブレコーダーで記録されているというだけで、理不尽な言動や煽り運転は必ずや減っていくものと思います。
車での事故やトラブルは自分が起こすだけではなく、いつ巻き込まれるかわかりませんし、その可能性は意外に高いものとも感じます。
今回の事件だけではなく、煽り運転の問題も大きくなってきていますし、これからはドライブレコーダーが必須の時代にもなっていくのでしょうね。