熱帯魚を飼うなら大きめの水槽でたくさんの魚を飼いたいとは思うのですが、そこには場所やメンテナンスなどの問題もあるでしょうし妥協して小型水槽での飼育というのも致し方ないかもしれません。
本当は初心者さんでも、水質の安定などを考えて60cm水槽をおすすめしたいところなんですけどね。
・熱帯魚水槽のおすすめと水槽台の選び方
小型水槽、主に30cm水槽では熱帯魚をどのくらい飼えるのかを考えてみたいと思います。
目次
熱帯魚水槽のサイズ
熱帯魚水槽の主なサイズと価格を比較してみましょう。その中でも小型である30cm水槽をピックアップしてみます。
水槽サイズ | ガラス水槽価格 | 水量 (90%) |
重さ (水含む) |
---|---|---|---|
コンパクト 30cm水槽 30×18×24 |
5000円 | 11L | 12kg |
キューブ 30cm水槽 30×30×30 |
6000円 | 24L | 25kg |
ハイタイプ 30cm水槽 30×30×40 |
6500円 | 32L | 33kg |
45cm水槽 45×30×30 |
7000円 | 36L | 38kg |
60cm水槽 60×30×36 |
8000円 | 58L | 60kg |
90cm水槽 90×45×45 |
25000円 | 164L | 167kg |
120cm水槽 120×45×45 |
40000円 | 217L | 220kg |
30cm水槽のサイズはかなり小型のコンパクト型、ノーマルのキューブ型、高さのあるハイタイプに分かれます。
コンパクトタイプは水量的に少なく、水質の安定もしにくいので、設置スペースがよほどない限りは飼育・鑑賞用としてあまりおすすめできません。価格としてはそんなに変わらないので、キューブタイプかハイタイプを選ぶのがおすすめです。
30cm水槽で熱帯魚を飼うなら何匹がおすすめか

30cmの小型水槽で熱帯魚を飼うなら、適正な飼育匹数を把握しておきましょう。と言っても、その目安の出し方は難しい面もあります。
草食か肉食か、エサはどのくらい食べるのか、体の大きさはどのくらいか、ろ過機の性能はどうか、水替えはどのくらいするのか、水草は入れるのかなどなど影響する要素はたくさんです。と言ってもそれなりの目安はないとさっぱりですよね。
一応の目安としては「水量1L=体長1cm」と考えるのがよいとされています。
キューブタイプの30cm水槽なら水量は24Lほどですから、合計体長24cmまでという感じですね。3cmのネオンテトラなら8匹までといったところになるでしょう。
グラミーなら2匹程度になりますし、エンゼルフィッシュなら2匹もきついといった感じになりそうです。
初心者さんにはグラミーやエンゼルフィッシュなどの中型魚よりは、3~5cm程度のカラシン系小型魚をおすすめしたいので、30cm水槽では5~8匹の小型魚を飼育できると考えるのがいいと思います。
水槽サイズ | 水量 (90%) |
小型魚 飼育可能数 |
---|---|---|
コンパクト 30cm水槽 30×18×24 |
11L | 2~3匹 |
キューブ 30cm水槽 30×30×30 |
24L | 5~8匹 |
ハイタイプ 30cm水槽 30×30×40 |
32L | 6~10匹 |
思ったよりも少ない飼育数かもしれませんが、これは熱帯魚を健康的に飼うためなのであまり妥協してほしくないポイントです。
健康ではない熱帯魚はかわいそうというだけではなく、鑑賞面でもマイナスなので健康的に飼育するということは第一条件に置いてください。
小型水槽でおすすめの熱帯魚は?
小型水槽、30m水槽で飼える熱帯魚の種類と数には限りがありますが、窮屈ではないように小型系の熱帯魚がおすすめです。
代表的なのはカラシン系で、ネオンテトラ、カーディナルテトラ、グリーンテトラは3~5cmほどで、飼育もしやすく初心者さんにもおすすめです。
コイ科ですが小型のアカヒレ、ラスボラ・エスペイ、ラスボラ・ヘテロモルファも丈夫でおすすめです。
アフリカンランプアイも小型なのでいいですね。アクセントになります。
コリドラスもかなりおすすめです。種類別にコリドラス水槽を作る方もいらっしゃいますし、混泳だけではなく専用水槽としてもありだと思います。
・コリドラスは混泳向きのおすすめ熱帯魚
グッピーもありかもしれませんが、グッピーは繁殖する可能性が高く、稚魚が成長すると30cm水槽では厳しいものがあるのでおすすめできません。(ブリード目的なら飼い分けも重要ですが、複数の水槽をおすすめします)
小型水槽のメリットとデメリット
覚えておいてほしいのは小型水槽のメリットとデメリットです。特にデメリット面は注意点なので覚えておいてください。
メリットは軽い、メンテナンス(水替え)しやすい、場所を取らない、複数の水槽を管理しやすいといった点です。
デメリット面は重い、メンテナンスしにくい、場所を使う、水質が変わりやすい、飼育数の少なさ、器具サイズの選択数といったところでしょう。
小型水槽はメインとして使うのではなく、サブとして使うと使い勝手がいいのでおすすめな面もあります。病気や稚魚の隔離用に使用したりもできますし1本持っていると重宝します。
最後に
30cmなどの小型水槽で飼育できる熱帯魚数は10匹以下に抑えるのが無難です。もっと多くの魚を飼いたいなら、水槽のサイズを上げるのがおすすめです。
初心者さんだからと言って小型水槽から始めるのではなく、初心者さんだからこそ60cm水槽をおすすめしたいところでもあります。
小型水槽にはデメリットだけではなく、少ないスペースで気軽にアクアリウムを楽しめる面もあるので、飼育できる熱帯魚と匹数などにも注意して楽しんでいきましょう。