漫画やアニメを見ていると面白いという素直な感想以外に、俺ならこうする、俺の方が面白くできる、もっとこうだろ、ここがおかしいなんてツッコミどころもたくさん感じてしまいますよね。
なんなら、自分がストーリーを書いて原作を作っちゃったら面白い漫画やアニメができるんじゃないの?という観点まで抱いてしまうかもしれません。
そしてこういった考えを持つことって別に悪いことじゃないと思うんですよね。
ただ単に作品を批判中傷するのは生産性が低いのですが、それを糧に分析して、実際に作家さんになられる方もいらっしゃると思います。
生産的な方向に考えを巡らせるのはどんどんするべきでしょう。
今回は、自分の原作アイデアをアニメや漫画にするにはという観点で書いてみたいと思います。
目次
漫画の矛盾点が気になる
漫画やアニメを見ていると矛盾点って結構気になるんですよね。好きな作品で、世界に入りこんで考察しているとなおさらです。
ただ、制作側からすると矛盾点をひとつもないように物語を作るのはほぼ不可能と言っても過言ではないでしょう。作品に厚みを持たせるために、練りこんだ原作の構成をしているとなおさらです。
短期作品なら終わりから見直して、不自然さがないように描写や伏線を入れ込んで、完全に作り上げることも可能ですが、長編作品、特に連載物だとこれはかなり厳しいです。
さすがにミステリー系では矛盾がないように非常に気を使うので、全ての行動に意味を持たせるのですが、インフレしがちなバトル物だと後付けはどうしても発生してしまいます。
これだけ強いならなんであの時ああしなかったの?なんてことはザラでしょう。
だからと言って矛盾点を作ってもいいというわけではないんですけどね。後付けだとしても納得のいく説得力を描写するのが作家さんの腕の見せどころです。
まあ、大概は制作側の事情があったりで端折ったりの描写不足もあるのですが、実際に矛盾点が生まれている作品が少なくもないのは残念な点ですね。
矛盾点が気になるなら作家になる才能がある
そんなこんなの矛盾点が気になる方は作家になれる才能があると思います。
矛盾点がわかるということは自分で作品を作った時にそれを解決できるはずですからね。
と言っても、いきなり漫画家になって絵を描くというのはハードルが高すぎると感じるはずです。
しかし、絵は描けないけどストーリーやシナリオ原作ならアイデアは出てくるという方も多いんじゃないでしょうか。
そんな方の道としては漫画原作者・作家でしょう。
漫画は画力も重要ですが、画力のある方は正直ごまんといます。が、魅力的なストーリーを書ける方はなかなかいないんじゃないでしょうか。
まあ、ストーリー力だけじゃダメなんですけどね。大枠の設定を設計図とすると、展開力という骨組みや、描写という肉付けが揃わないと打ち切りという方向に行くのは間違いないです。
正直、画力が低くても成功してる方はたくさんいらっしゃいますが、設定だけで成功してる漫画はほとんどないのではないでしょうか。
小説作家になる方法
設定、展開、描写が揃えば基本なんとかなります。漫画なら画力、小説なら文章力で作家として世に出ることもできるでしょう。
設定、展開、描写までできる方はおそらく文章力も人並み以上でしょうから、文章のみで構成する小説なら漫画よりは近い道かもしれません。
ちなみに小説家としてデビューする方法は、大きく2つに分けられます。小説投稿サイトで話題作となり出版社に拾い上げられるか、各社の賞に応募するかです。
出版社によって違いますが、受賞しなくても担当がついてデビューできることも多いですし、まずは1作品書き上げて応募してみるのがいいでしょう。
何を得意とするかによりますが、アニメや漫画が好きなら、一般小説よりはライトノベル方向に行った方が書きやすくておすすめです。
が、漫画として形にしたいという希望も大きいでしょう。漫画やアニメから入っていればなおさらです。
原作アイデアをアニメや漫画にするには
思いついた原作アイデアをアニメや漫画にするには大きく2つの方法があります。
漫画を描ける人を見つけてタッグを組むか、小説が出版社の目に留まってアニメ化・漫画化されるかです。
漫画を描ける人を見つける
漫画を描ける人を見つけるパターンは漫画「バクマン」がそのまま描いているので、バクマンを読んでみるのが一番のおすすめです。
そして、バクマンでも序盤のテーマとなっていますが、原作と絵描きがそれぞれがどこまでどう担当するかが問題となります。
原作がネームを書くのか、文章として渡すのか、それを絵描きがどこまで表現できるのか、これは相性も重要になってくるでしょう。
そもそも、絵を描ける人を見つけるのが物凄く大変で、知り合いではないとトラブルの元ですし、なかなかうまくいかないことが多いのではないでしょうか。
ただ、原作アイデアのある人は埋もれているはずですし、絵は描けるけど原作がない人もたくさんいるはずなので、この人たちがタッグを組めばどんどん面白いものが生まれるのになあと惜しく感じてしまいます。
原作を漫画にしてもらう方法の結論としては、原作を画にしてくれる身近な人を見つけるか、ネットで探すかという2択になります。
小説投稿サイトに原作はいくらでも転がっているので、それを見た漫画家さんが話を持ち掛けるというのがマッチングに近い流れかもしれませんね。
小説がアニメ化・漫画化されるには
漫画を描いてくれる人が見つからないのなら、文章として物語を完成させて、それを見た人に「アニメ化・漫画家したい」と思わせることが必要です。
小説投稿サイトで話題作となるか、小説が出版されて人気になるかですね。
このためには質の高い作品を書くしかありません。
そして、設定、展開、描写のクオリティを上げるほどその可能性は高くなります。
自分がこれまでにいろんな作品で気になっていた矛盾点なども生まないように、しっかりと作品を練り上げましょう。
まあ、アニメ化・漫画化しやすいジャンルというのもあるんですけどね。基本は日常系よりもバトルものがヒットしやすい傾向ですし、ゲーム化までこぎつけやすいです。
と言ってもバトル物は大量に作品が溢れていますから、そこにオリジナリティを出すのが重要です。
人気ジャンルは避けて少しズラしながら書くのでもいいでしょうし、自分の得意なジャンルなら真っ向勝負もアリでしょう。
小説をメディア化させるには、いいものをみんなに見てもらって評価されるというシンプルなものです。
まずは小説投稿サイトに投稿し続けるか、作品を出版社に送るだけです。リスクは使った時間だけなので、時間が許すならどんどん挑戦しちゃいましょう。
最後に
原作アイデアをアニメ化、漫画化する方法について書いてみました。
世に出ている作品の矛盾点が気になるなら、自分で作品を作り出して世に出してみるのも面白いと思います。そして、それが世に受け入れられたとしたら、これ以上の喜びはないかもしれませんね。
ネットが一般的になったことで、自らの作品を世に出すハードルはかなり下がりました。ということは時間が経つほどに競争率が上がり、パイが少なくなってくるということでもあるのですが。
批評する才能と生み出す才能は違うと思いますが、そこを発見できるだけでもなにかに繋がるかもしれませんね。
作品を一度作ってみると新しいものが見えて、誰かが作ったものを見る視点にも厚みが出ますし、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。アナタの傑作が世に出ることを祈りまして。