熱帯魚水槽ヒーターとサーモスタットのおすすめと注意点

熱帯魚を飼育するならば、水槽の温度は最も気を付けなければならない要素のひとつです。

魚によっての適温は異なりますが、日本での一般的な水温だと熱帯魚飼育に適さないので、ヒーターとサーモスタットを使用して水槽温度を熱帯魚基準に合わせる必要があります。

ヒーターとサーモスタットは小型から大型用、一体型からセパレートタイプまであるので、初心者さん向けにおすすめと選び方を書いていきたいと思います。

目次

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ヒーターとサーモスタット

まず、熱帯魚水槽ヒーターとサーモスタットの違いですが、ヒーターは発熱して温める器具、サーモスタットは温度感知器具です。

サーモスタットで設定した温度になると、繋がっているヒーターの電源オンオフ自動切換えがされるので、特に設定や使用などが難しいことはありません。

ヒーターだけだと水温はどんどん上がってしまいますし、サーモスタットだけあっても水温を上げることはできません。どちらも揃える必要があります。

ヒーターとサーモスタットは、一体型とセパレートタイプがあり、それぞれにメリットとデメリットと注意点があるのも覚えておいた方がいいでしょう。

ヒーター・サーモスタット一体型

ヒーターとサーモスタット一体型は、温度固定式と調整式の2つのパターンがあります。

ヒーターとサーモスタットが一体となっているメリットは配線が少ないことで、デメリットは壊れた時に片方だけを買い替えられないことでしょう。

温度固定式は安価ですが、魚の種類や体調に合わせた設定ができない使い勝手の悪さがあります。水槽セットで売られているヒーターは温度固定式が多いですね。

一体型のメリットは簡単で使いやすいこと、デメリットは修理面や使い勝手が悪いことです。
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ヒーター・サーモスタット分離型

分離型は、ヒーターとサーモスタットが分かれてセパレートしているものです。

セパレートしているので配線はどうしても増えるのがデメリットです。

メリットは壊れた時に、壊れている方だけを買い替えられることです。

セパレートタイプは、基本的に温度設定ができるので、熱帯魚に合わせた温度帯に微調整できますし、白点病などの治療で水温を上げたい時にも対応することができます。

一体型と比べると少し高価ですが、壊れた時には安く済むのでトータルではセパレートタイプの方がおすすめかなと思います。

セパレートタイプは使い勝手がよく、色々なパターンに対応できます。配線が増えると言っても少しだけですし、初期費用をよほど抑えたい方以外はセパレートの方がいいでしょう。

ヒーターとサーモスタットの注意点

水温は熱帯魚水槽にとって生命線なので、注意するべき点もいくつかあります。

・一か所だけが温まらないようにする
・水槽容量に対して性能不足
・故障には要注意

とりあえずはこの3点を意識した方がいいでしょう。

水槽内の温度差に注意

水槽内に水温差があるのは好ましくありません。

水流の偏りによって一か所だけが温まったり、水槽容量に対してのヒーター性能不足だと、水槽内に温度差ができてしまうので注意してください。

水槽サイズに対してのワット数の目安は大体こんな感じになると思います。

水槽サイズ 水量
(90%)
ヒーター
ワット数
30cm水槽
30×30×30
24L 50W
45cm水槽
45×30×30
36L 100W
60cm水槽
60×30×36
58L 150W
90cm水槽
90×45×45
164L 300W
120cm水槽
120×45×45
217L 500W

ヒーターには適合水槽サイズが示されていることがほとんどですが、迷った場合は足りないよりも性能がいい方がおすすめなので、水槽サイズが大きい場合を想定すると不足がないはずです。(ヒーターに無理をさせるとヒーター寿命も縮みます)

また、流木や水草でレイアウトしている場合は、水流の偏りによって温まらないスペースが出るのも注意してください。

これはヒーターとサーモスタットを離して置くことで解決できたりもしますが、水流が満遍なく行きわたるようなレイアウト作りも意識するのがおすすめです。

ヒーターとサーモスタットが近すぎると、すぐに設定温度に達したと感知されヒーターが切られてしまうので、セパレートタイプはある程度離しておくのもおすすめです。

ヒーターとサーモスタットの故障

ヒーターとサーモスタットの故障には非常に注意してください。

ヒーターが壊れていれば温まりませんし、サーモスタットが壊れていれば実水温は上がっているのにさらに温めてしまったり、その逆もまたという惨事にもなってしまいます。

水槽温度は熱帯魚や水草にとって命取りともなってしまう要素なので、ヒーターやサーモスタットランプには時々目を配っておきましょう。

できれば予備もストックしておくのも、故障時にすぐに取り替えられるので安心でおすすめです。

ヒーターとサーモスタットの電気代は?

注意点というほどでもありませんが、熱帯魚飼育には電気代も気になるところですね。これはヒーターとサーモスタットに依存する部分が大きいです。

電気代の算出方法は、基本的に「ワット数÷1000×時間×電力使用量料金」となるはずです。(÷1000するのは電力使用量単位がキロワットなので、ワット単位に直すため)

電力使用量料金は地域によりますが、20円~30円(使うほどに増加)の傾向なので、その辺りを目安にするのがいいかと思います。

例えば、電力使用量料金20円で、60cm水槽・150ワットのヒーターを10時間稼働させると、150÷1000×10×20=30」で、1日当たり30円の電気料金となります。1か月なら900円ということですね。

寒い地域の冬場だともっと掛かるかもしれませんし、逆に暑い地域の夏場のクーラー・冷却ファンの方が高くつく場合もあるでしょう。

部屋の温度調整や水槽の断熱効果によって、ヒーター稼働を抑えるのが熱帯魚水槽に掛かる電気代を抑えるコツです。

最後に

熱帯魚水槽に必須であるヒーターとサーモスタットのおすすめと注意点について書いてみました。

それぞれの水槽に適したものを選ぶのはもちろん、使い方に注意してしっかりと水温管理をしていってください。

個人的には、セパレートタイプを予備込みで持っておくと安心でおすすめかなと思います。

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