耳の原因不明の病気は自律神経失調症かもしれない

耳の調子が悪く、めまいや耳鳴りや難聴があるけど、耳鼻科に行っても「問題はありません」と言われてしまった方も多いのではないでしょうか。

明かな不調があるのに、医者に問題はありませんと言われてしまっては、治す方法もないのかという絶望感にも繋がってしまいます。

これは色々なパターンがありますが、耳の機能と自律神経失調症から来る不調では原因が違うからなんですね。

目次

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耳の病気

耳の病気は様々ですが、大きく分けて、痛み系と聞こえが悪い系に分けられます。

痛みとしては、中耳炎が最も有名かもしれませんが、外耳炎、耳管狭窄症など、耳に関するものと、咽頭炎、顎関節症、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)、急性副鼻腔炎など咽喉に関するものがあります。

耳の痛みは非常にきついのですが、病気としても比較的わかりやすいので、医者も対処のしようがあるケースが多いです。

そして、耳の聞こえが悪い系の病気だと、原因が多岐に渡り、原因不明の場合も多いのが厄介なところです。

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耳の聞こえが悪い

耳の聞こえが悪いパターンも様々ですが、こもって聞こえる、耳鳴りがする、変な音がするなどなど人によって症状はそれぞれでしょう。

病気としては、中耳炎、鼓膜損傷、突発性難聴、耳管狭窄症、耳管開放症など様々ですが、治療としては難しい場合も多く、根気よく治療に取り組むことが大切となってきます。

耳の病気の治療としては、吸引・除去・洗浄・切開などの外科手術と、薬による内服治療がありますが、原因や病気自体がわからない場合には効果的な治療も難しくなってくるのが当然です。なにを治していいのかわからないのですから。

病気は耳ではなく自律神経失調症?

耳鼻科に行ったけど、原因がわからなく病名もない、特に異常はないと言われてしまう方も少なくないでしょう。

これは、耳の機能に異常はないからなんですね。

私も明らかに耳からポコポコと音がして、痙攣している感覚なのに、耳鼻科で検査しても異常はありませんとしか言ってもらえません。

耳鼻科では聴力や耳の機能を見ることはできますが、神経内科や精神科といったところまで考慮してくれるところは少ないように感じます。

自律神経失調症は体のあらゆるところに影響し、耳にも不調をきたすので、耳鼻科で異常を発見できなかった場合は心療内科、精神科、神経内科の受診を考えるべきかと思います。

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自律神経失調症の症状

自律神経失調症の症状は体のあらゆるところに影響してくるので、原因のわからない不調があるときは自律神経失調症を疑ってみるべきでしょう。

自律神経失調症になると、交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかずに、個人差はありますが体のあらゆる箇所に不調をきたしてしまいます。

耳の場合は、内耳、中耳、脳へ通ずる神経への血液供給が悪くなり、それによって音の伝達器官と感じる器官、音を脳へ伝える器官に不調をきたし、耳鳴りや難聴などの症状が起こると考えられます。

自律神経失調症の症状は、動悸、下痢、頻尿、腹痛、高血圧、多汗、喘息、肩こり、ふるえ、しびれ、力が入らない、めまい、不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴などなど多岐に渡りますが、耳の不調もそのひとつというわけですね。

なので、耳の機能改善ではなく、自律神経失調症を改善するというのが、結果的に耳の不調を改善することにも繋がってくるでしょう。

自律神経失調症を改善する

で、どうやって自律神経失調症を改善するかということですが、生活習慣や考え方の改善によって地道に治療していくことになります。

基本は、ストレスを和らげるということを考えましょう。

自律神経失調症は、緊張に影響する交感神経と、緩和に影響する副交感神経の切り替えが上手くいかないことによるものなので、これを正常に戻してあげることが大切です。

休むべき時は休む」ということが基本になります。

そもそも自律神経失調症になりやすい人が、ストイックで完璧主義といった、オンオフを切り替えずに頑張ってしまう人という傾向があるので、心身が休まる暇がないんですね。

休みの日どころか寝る直前にさえ、ピリピリしながら仕事のことを考えてしまうという方は要注意です。

交感神経優位の状態が続き、副交感神経の働きが弱くなってしまい、心身の回復ができない状態が続いてしまいます。

まあ、私自身がそうなので気持ちはわかるんですけどね。健康を失うというのは、仕事が上手くいかない第一条件ともなってしまいますし、適度な休息も仕事のうちと考えるのがおすすめです。

適度な運動もストレス発散になりますし、生活のリズム、食事、睡眠などの質を高めるように、ゆとりのある生活を意識してみてください。

効率最優先もいいと思うのですが、度を過ぎてしまって体に不調をきたしてしまっては、最も効率の悪いことにもなってしまいますので注意が必要です。

体の不調がストレスとなって、余計に自律神経失調症が悪くなってしまうこともあるので、必要以上に不安にならないということも大切です。

自律神経失調症を薬で治療

自律神経失調症は、セルフコントールによってじっくりと治すことが大切ですが、薬による治療を取り入れるのもいいでしょう。

抗不安薬・自律神経調整薬・抹消作用薬・睡眠導入剤などの薬が用いられることが多いですが、薬物にはそれぞれ副作用があることも忘れないでください。

個人的には、薬に頼らないとどうしようもない状態以外は、薬はできるだけ使わずに治療していくことをおすすめしたいところです。

理解者がいるというだけでグッと気持ちが楽になって、大きなストレスが取り除かれることもあるので、カウンセリングなどの心療療法を取り入れるのもいいでしょう。

耳の不調には、漢方薬やサプリメントを試してみるのもおすすめですので、こちらも合わせてご参考ください。

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耳の不調と自律神経失調症まとめ

耳鼻科に行っても原因不明の耳の不調は自律神経失調症の影響かもしれません。

これは耳の病気だけに限りませんが、体の不調の原因が病院でもわからない場合は、自律神経失調症を疑ってみた方がいいでしょう。

原因がわからない病気の場合は、「ひどくなったらどうしよう」などとモヤモヤしてストレスにもなってしまいがちですが、なんとなくでもわかってくれば少し悩みは晴れてくるものです。

不調がストレスになり、ストレスで不調が悪化というのは最も避けたいことですから、必要以上に不安に考え込まないことも大切です。

まずは、仕事と休みのオンオフを切り分け、ゆっくりと休息を取ることも仕事のうちと考えるのが大切かもしれませんね。

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