ヤンマガで連載されていた「僕たちがやりましたが」が実写ドラマ化されることになりましたが、サプライズのあるキャスト陣も注目でした。
僕たちがやりましたは個性的なキャラばかりですが、その中でもリアルなクズっぷりを見せてくれるのがキノコこと「マル」です。
徹底した陰険なクズっぷりに、見ているだけで憎くてしょうがないという方も多いかもしれませんね。
実写ドラマではまさかの葉山奨之さんがマル役ということで、どのようにあのムカつきキャラを演じるのか注目です。
目次
マル通称キノコは陰険

まずマルと言えば、トビオの同級生でマッシュルームカットが特徴的な通称キノコと呼ばれています。見た目のまんまですね。マッシュルームカットの宿命でしょう。
そして、性格は陰険で自己中、さらに欲望も人一倍です。
現実主義者ですが考えは浅はかで、理想どうこうよりも目の前の小事を優先してしまいます。
そもそもヤバ高とのトラブルもマルの陰口が発端で、ヤバ高側からすればバカにされた相手を懲らしめたに過ぎません。(懲らしめた度合いが問題ですが)
そして基本的に自己愛主義者で、成功は自分のおかげ、失敗は他人のせい、人を蹴落としてでも自分は這い上がるというクズっぷりです。
まあ誰しもこういう面は持っているかもしれませんが、マルはそれが顕著ですし、見た目も相まってか非常に憎々しいんですね。
マルがクズすぎる

マルがゲスでクズというのは、本人もそれなりに自覚していると思うんです。母親の前では本性を出さずに、ものすごくいい子にしているわけですから。
天然のクズではなく、裏表のある腹黒タイプのクズなわけですね。一番憎たらしいタイプかもしれません。
ヤバ高爆破事件で死傷者が出た件も、「そもそも、お前がバカと言わなかったらこんなことにならなかった」とマルが言われた際も「だって悪いのはあいつらじゃん」と、さらっと罪悪感なく返せてしまう辺り、基本的に他人がどうなろうと知ったことではないのでしょう。
清々しささえ感じてしまうほどのゲスっぷりですが、憎たらしい外見からその憎々しさが増幅してしまうわけですね。
300万円盗難事件

極めつけは300万円盗難事件です。
パイセンから、300万円ずつの逃走資金を受け取ったトビオ、伊佐美、マルは、それぞれの道へ行くわけですが、トビオとマルは漫画喫茶で一緒に逃亡計画を立てます。
そしてトビオが眠った隙に、マルはトビオの300万円を奪って逃走してしまいます。これにはかなりの憤りを覚えた読者さんも多いのではないでしょうか。
そして、マルは欲望のままに大人の遊びで300万円をすぐに使い果たしてしまい、「次は伊佐美のを盗めばいいか」と伊佐美を罠に嵌めようと伊佐美の元へ戻ります。
この計画も睡眠薬などによってほぼうまく事が運ぶのですが…、まあこの辺は原作をお楽しみになってください。トビオの300万円を盗み、伊佐美の300万円も盗もうとし、そして悪びれる様子もなくふてぶてしささえ醸し出すほどです。(もしかすると、こういう人間が大物になるのかもしれませんが)
ここに至るまでもちょいちょいとクズっぷりは発揮されるのですが、友達の300万円盗難を実行してしまう辺り、大物のクズだと思います。
これが発覚して責められた際も、「みっともないよ。俺を責めたってお金は戻ってこないよ?」と、逆にトビオを諭せるぐらいの突き抜けっぷりです。
マルがいるから緊迫感も出る
僕たちがやりましたの見所って、緊迫感もひとつだと思うのですが、マルがいることによってこの緊迫感が演出されている部分も大きいです。
裏切り者が常にいるような緊迫感で、何をやっていてもマルがいるだけで、これから何かよくないことが起きる感が凄いです。漫画を盛り上げるキャラとしては申し分ないですね。ムカつきますが。
まあ外側から見ていると、早くマルにブチギレろよと思ってしまいますし、なんでそこでマルを許しちゃうんだよと思ってしまうのですが、緊張感を演出するキャラとして必要なのでしょう。読者の感情を引き出すキャラとしてこれ以上ありませんね。
最後に
僕たちがやりましたのマルについて書いてみましたが、マルのゲスっぷりクズっぷりを思い出して嫌な気分になってきてしまいました。笑
ここに書いた他にも、大から小までたくさんのクズっぷりを発揮してくれますし、土壇場でも裏切りを見せるのかというハラハラ感も演出してくれるので、ドラマでも要注目キャラですね。
ドラマのマル役は葉山奨之さんということで、かなりのギャップがある気もしますが、思い切りあのムカつき加減を演じてほしいものと思います。
個人的には、マルには盛大な報復を受けて欲しいので、ドラマでは原作よりも不幸になるマルも期待するとしましょう。