週刊ヤングマガジンで連載されていた青春逃亡劇「僕たちがやりました」が面白いです。
連載時も毎週の展開を楽しみにしていたのですが、単行本での一気読みもかなりいいですね。
そして、僕たちがやりましたがドラマ化するということで、またひとつ楽しみが増えた喜びです。
というわけで、僕たちがやりましたの感想やあらすじなんかを書いていきたいと思いますが、ネタブレを含みますので、ネタバレ嫌いな方はご注意を。
目次
僕たちがやりましたあらすじ(ネタバレあり)
ぼくたちがやりましたのあらすじですが、テーマとしては青春逃亡劇で、基本的には男子高校生3人組とOB先輩の悪ふざけを主軸として進みます。
男子高校生3人組は、普通の人生を送りたい主人公のトビオ、欲望丸出しのマル、ナンパだけど意外に男気に溢れる伊佐美といった構成で、そこにお金持ちのOB先輩パイセンが加わっての遊びほうける日々が描かれていきます。
と言っても、ただ遊びほうけているだけでは物語が進みませんから、そこには当然、恋愛や暴力といったラブ&バイオレンスな展開になっていくわけですね。
・僕たちがやりました最終回ネタバレと感想 幸せってなんなの?
ヤバ高爆破事件

主人公たちが通う高校の隣には、偏差値の低いヤンキー高として名高い通称「ヤバ高」があり、主人公たちはトラブルを起こさないように過ごしているのですが、ある日マルがヤバ高を煽ったことが原因でトラブルに発展します。
最初はマルだけがヤバ高とトラブルになるだけなのですが、徐々に3人も巻き込まれ、復讐のために3人組+パイセンが動き出します。
そして、シャレのつもりで作った小型爆弾をヤバ高に仕掛け、ちょっと驚かそうとしただけのつもりが、ガスボンベに引火し大惨事となり死傷者が多数出てしまいます。
ここから物語は大きく動き出すわけですね。さあ、面白くなってきました。
普通に人生を過ごしたかったトビオですが、幼馴染の蓮子と上手くいきかけていた恋愛を捨てるかどうかの選択を迫られます。
というか、逃げようと思えば全然逃げられる状況なのですが、自分自身の良心の呵責で、何もかもが引っかかる状態になってしまうんですね。
良心の呵責に悩まされる

おそらく、トビオ(と仲間たち)が殺人をしてしまったことによる良心の呵責に悩まされるというのが、僕たちがやりましたの最大のテーマでしょう。
全員(マルでさえも)が、何をやっていてもどこかでこの事件のことが引っかかっていて、罪を償わなければならないとどこかで思っているのですが、最初の選択は全員が逃亡をすることです。
300万円逃亡劇
パイセンが指名手配を受け、全員に300万円で口止めをし、それぞれが現在の生活からの逃亡を図ります。
まあ、この逃走劇もなかなか見所がたくさんで見逃せません。特に恋愛部分のウエイトが大きく、蓮子(トビオの幼馴染)と今宵(伊佐美の彼女)のかわいさで、僕たちがやりましたの人気が出たと言っても過言ではないぐらいでしょう。
逃亡劇自体も緊迫感があって面白いんですけどね。これはぜひ原作やドラマで展開を楽しんでください。
マルのクズっぷりが特に見所で、ドラマではどのように描写されるのか注目どころです。
逆に、伊佐美はちょっとバカだけどいいやつ、パイセンも意外に男らしさ(?)を発揮します。
市橋との再会

トビオは死を選ぶほどの色々な葛藤に悩まされますが、蓮子などの影響もあり逃亡劇が終わります。
そして、ヤバ高爆破事件の被害者である市橋と再会します。
市橋はトビオ達に目を付けていて、最初からヤバ高とのトラブルの元だったのですが、過去を振り切ったトビオと仲良くなっていくんですね。まあ、この振り切りも表面上なのですが。
この市橋との交友はトビオに大きな影響を与え、後に最大の衝撃へと発展し、避けようのない事実としてトビオにのしかかってラストに向けて加速します。
ネットを探せばいくらでも出てくるとは思いますが。
蓮子との恋愛

蓮子との恋愛も、僕たちがやりましたの主軸のひとつです。
これもネタバレしてしまっては面白くないので伏せておきたいと思いますが、蓮子がとにかくいいやつで、正直トビオにはもったいないぐらいですね。
真っすぐな蓮子は、色々なトラブルにも巻き込まれてしまうのですが、その緊迫感も僕たちがやりましたの面白さのひとつでしょう。
プラスがあるからこそ、少しの不安がより大きなものに感じるという演出が上手くハマっていると思います。展開と描写の見せ方が上手いですね。
僕たちがやりましたの漫画単行本
僕たちがやりましたの漫画単行本は完結していて全9巻です。
ヤンマガ連載当時は毎週楽しみにしていたので待ち遠しかったのですが、単行本の一気読みだと9巻は意外にあっさりいけてしまうと思います。
最後に
僕たちがやりましたの感想やあらすじ、ネタバレを一部書いてみました。
ネタバレしたいけど、ネタバレせずに漫画やドラマを楽しんでほしいとなるとこのライン辺りでしょうか。
大筋の展開以外にも、描写部分なども見所なのでぜひ一度ご覧になってみてください。
ドラマではどこまで原作準拠なのか、それなりに脚色が入るのかを楽しみにしながらこの辺で。